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医療セミナー
このドクターJの褥創(ジョクソウ)(床ずれ)講座は、看護・介護に従事しておられる方に、褥創(床ずれ)とは何かを解りやすく知って頂くために、また褥創(床ずれ)を予防するにはどのようにしたら良いかを知って頂くとともに、さまざまな褥創(床ずれ)に対する知見を紹介して行きます。
第4編 褥創(床ずれ)を起こしやすい人達に、どのように看護・介護したらよいか、褥創(床ずれ)の予防についてアプローチしていきます。
第4編  
第1編や第2編で発生原因や、悪影響を与える因子を学んだことを思いだして下さい。これらの悪影響因子をひとつずつ注意してみていくことが、褥創(床ずれ)予防の基本です。いろいろな予防用具や予防器具にはそれぞれ長所、短所があります。それではまず、エアーマットの落とし穴について説明します。
 この褥瘡(床ずれ)講座、第1編を学んだ方には理解できると思いますが、まず圧力という面から考えた場合に、体重が減らない限り体圧を分散させるためには、より多くの面積で受けるしかありません。エアーマットの空気をパンパンに入れすぎて、身体が浮かび上がってしまった場合、当然エアーマットと身体との接触面積は減ってしまい、その分体圧は増加します(図1)。また、極端に空気が少なくショボショボの場合、接触面積が多いように見えても、すでに仙骨がついてしまい底つき現象を起こしてしまっている場合は最悪です(図2)。エアーマットの場合、底つきしないよう注意してより多くの面積で、体重を受けることが基本です(図3)。



エアーマットの空気がパンパン動画


エアーマットの空気がショボショボ動画


エアーマットの空気が適切動画


円座は米国での研究により、偏った圧力がかかるため褥創予防には適さないと発表されてました。円座によって偏った圧力の例をお見せします。




ギャッジベッドは、図のようなずれ力をひき起こすために、股関節の位置と ギャッジベットの中心点を合わせて、30度まで挙上する考え方が一般的です。

エアーマットは、フワフワしすぎるため寝たきりでない普通の人では、寝心地が良いとはいえません。体力が衰えた場合には、意識障害などが加わると、短時間で褥瘡(床ずれ)は発生してしまいます。このことを忘れずに、必要であればすぐに、2時間毎の体位変換を行ったり、エアーマットを導入するなどの対応をすることが大切です。また、歩けなくてもベッド上で足腰の衰えを防ぐ運動をすることは、褥瘡予防に有効です。
実際に褥瘡は、エアーマットを使用し2時間毎の体位変換を行ない、褥瘡予防のスケジュールが行われているときよりも、通常のベッドを使用している人が突然の発熱や意識障害により、にわかに寝たきりになったさいに多く発生します。なぜならばその短時間は、まさかというエアーポケットに入っており、褥瘡発生に対する注意がそそがれず、体位変換などの対応行われなかったからです。   
                                                    ・・・ドクターJ

仰臥位で固い床の上で寝てみてください。殿部の筋群に力を入れると、仙骨部が浮き上がります。お尻を動かしたり、足を動かすことだけでも、体圧を分散させることが可能です。


殿部筋群弛緩状態動画


殿部筋群収縮状態動画


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