メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪症候群ともいいます。肥満体の人で皮下脂肪よりも内臓脂肪が多く、血圧や血糖値が高く、血液中の脂肪分が多い人のことをいいます。男性でウエスト85cm以上、女性でウエスト90cm以上の場合には腹部CT検査によるウエストラインのスライスで内臓脂肪が、100cm2以上であることが多く、これらの人は脳卒中、心筋梗塞などの病気になりやすく危険です。40歳以上の男性2人に1人、女性5人に1人がこの状態にあるといわれています。
動脈硬化の原因である肥満症、高血圧症、糖尿病、高脂血症のうち、この危険因子を1つ持つ人は、健康な人に比べて5倍、2つ持つ人は10倍、3〜4つ持つ人は31倍心臓病になりやすくなります。
○内臓脂肪蓄積
腹囲(リラックスした状態で、軽く息を吐いたときのヘソ周り)
男性 85cm以上 女性 90cm以上
○高コレステロール血症
中性脂肪(トリグリセライド) 150mg/dl以上
かつ/または HDL(善玉)コレステロール値 40mg/dl未満
○糖尿病
空腹時血糖値 110mg/dl以上
○高血圧症
収縮期血圧 130mmHg以上
かつ/または 拡張期血圧 85mmHg以上
以上のうち、3つ以上(場合によっては2つ以上)該当する場合をメタボリックシンドロームといいます。 |